スースー。





あたしは今屋上で圭也を待っている。




屋上の空気って好きなんだよね。なんだかどこへでも飛んでいけそう…とか思う。




そして大きく背伸びをしていると…。








「いやっ。だれ…。」






いきなり後ろからガッと屋上のフェンスに押さえつけられる。






ん?このにおいってまさか…。





あたしは思いっきりその香りのほうへ向き直った。