大好きなんです。



「良羽、何階?」


「ん?あぁ、五階」




5と書かれているボタンを押して、自分の降りる階のボタンも押した。




「密は何階?」


「三階」


「ふーん」




このマンションは小綺麗な八階建て。
ワンルームの部屋はあたしにとっては丁度良く、過ごしやすい。


他の部屋には入ったことがないけれど、きっとワンルームなのだろう。


エレベーターが五階に着くと良羽は降りた。