大好きなんです。



「これからも雨の日、ここに来てもいいか?」




そう言った良羽は眉を下げ、心配そうな顔をする。




「え?」




唐突な頼みに、紅茶の最後の一口を飲もうとしていた手は止まった。




「さっきは暇だから遊びに来たって言ったけど、
……本当はなんか寂しくて」




恥ずかしそうに笑いながら言う良羽に少しだけ、本当に少しだけドキッとした。