「うまかった。ごめんな、急に押し掛けたみたいで」 「ううん、あたしも一人鍋は寂しいなーって思ってたから」 食後の紅茶を淹れてソファーで2人で飲みながらテレビをつける。 「そういえば、こんなふうに過ごすの初めてだね」 丁度始まったバラエティー番組を見ながらぽつりと溢す。 有名な司会者が番組を進行していく中、あたしたちはあまり真剣には見ていない。