「もう帰んの?」 「うん」 慌てて降りようとする良羽がなんだか危なっかしくて、思わず手を貸す。 安全に降りれたことにほっとした様子で胸を撫で下ろしていた。 そのまま昨日のようにエレベーターで別れ、あたしは自分の部屋に戻る。 案の定脱ぎっぱなしだった制服を、皺を伸ばしながら丁寧にハンガーに掛けベッドに座った。