「んー、良羽、あたし何歳に見える?」 「え、そうだなぁ……二十歳とか?」 いや、でもなぁ。 と言って考え込む良羽。 「あたし、こう見えてもまだ高校生なんだけどな」 今日だってさっきまで制服着て、革の鞄持って音楽聞きながら学校に行ってきた。 人並みにいる友達と人並みに楽しんできて、 毎日放課後に遊びに行くような人たちじゃないからそのまま家に帰ってきて、 煩わしい制服から適当な私服に着替えてからここに来た。 にやりと笑いながら簡単にそう言うと良羽はかなり驚いていた。