「ちょっと、危ないよ?」 「いや、密にだけは言われたくないんだけど」 失礼な。 あたしは慣れてるだけだし。 良羽は気休め程にしかならない細いフェンスに上手くバランスを取りながら座り、恐る恐る足を外に出す。 顔が強ばっているのがわかり、思わず笑った。