あたしは今までゆるゆるに生きてきた。
だからこんな今の関係はプレッシャーだ。



24日のあの日、
ナルとリサちゃんは一緒に帰っていった。
きっとあの日からあの二人は付き合い始めたと思う。
なのにナルのあたしに対する態度は変わらない。
どこまで世話のやける大型犬なのだろう、とナルを呪いながら仕方なくあたしの方から距離を取り始めた。



こんな風にナルに気を遣うあたしはあたしのキャラじゃないと思う。
だけどナルもリサちゃんも好きだったから仕方なかった。

ナルの口から直接リサちゃんと付き合い始めた、と聞いたことはない。
あたしがそれを拒んでいた。
ナルの口から“リサ”という単語が出るとあたしは強制的に話をすり替えた。
それも辛くなってくるとあたしはナルになるべく接しないようにした。



そうやってあたしは一人で新年を迎えた。
去年はナルが一緒にいてくれた。