「にしても信じられないなぁ。リサちゃんみたいな子が本当に彼氏いないの?」




あたしはトーションと呼ばれるお客様が使うナプキンを折りながら不思議そうにリサちゃんに問いかける。
リサちゃんはクリスマスの補充要員としてバイトに入った。ということは当たり前だがクリスマスはバイトするつもりでウチに入ったということになる。
リサちゃんみたいなカワイイコに彼氏がいないのは実に不思議だった。





「いたけど別れたんです。もうさっぱりしたもんですよ。クリスマスに一人で無駄に時間潰しても勿体無いじゃないですか。だからバイトしようって…」


「ふぅん。けどよかったね。ここでナルに出会えて。ナルもクリスマスは仕事だしある意味一緒に過ごせるしね」


「はい」





しかしその別れたリサちゃんのモトカレがとんでもないやつだったのだ…