「翔真、大丈夫かっ?
早く、手当てしないと―…。」



「いいか、まだ勝負の途中だろ?
最後まで、続けろよ!!」



翔真くんは、心配する凌馬先輩に
勝負を続けるようにと言った。



―――…なんで?


なんで、そこまでして勝負するの?



まさか―――…。


あたしとの、約束を守るために?


それだけのために、怪我してもやめないの?