そして、翔真くんと凌馬先輩の
勝負が始まってしまった………。


「すっごーいっ!! 二人とも、
ほとんど互角だねっ!!」



―――…翔真くん。凌馬先輩…。



「ゆーあ!! 何、ぼーっとしてんのよ!!」


『いてっ……。』



美佳子ちゃんは、軽くあたしの頭を
叩きながら言った。



「結愛も、先輩の応援して!!


翔真くーん!! 頑張れ!!」



……………美佳子ちゃん。



『うっうん。凌馬先輩頑張って!!』



――――…パシンッ。


「いってぇ……。」



あたしが、先輩を応援した瞬間
翔真くんの弓の糸が切れて、翔真くんの

指に当たって、怪我をしてしまった……。