「どうして…?
どうして、翔真くんがここにいるの?」



『…………っ。』


どうしよう……。


なんて言ったらいいんだろう……?



「あーっ、俺は ただ
ノートのコピーを届けただけだよ?」



「ノートの……コピー?」



「つーわけだから、俺は部活に戻るわ。」


そう言って、翔真くんは

家から出て行った……。



『…………。』



「結愛は、いつから翔真くんと
そんなに仲良くなったのっ?」



沈黙を破ったのは美佳子ちゃんだった。




『え……?』



「出会った時期も、一緒なのに…。
あたし、二人が仲いいの
全然知らなかったよ……。」



美佳子ちゃん――…。



『ごめん………。』



そのまま美佳子ちゃんは、

何も言わずに 帰って行った。