『翔真くん!!立って、立って!』 「はっ?何でだよ?」 『いいから、ベランダ出て! で、そこで見つかんないように隠れてて!』 あたしは、翔真くんの腕を 引っ張って、ベランダに出した。 「………隠れるって…何処に?」 『早く!早く! そこの、室外気の奥!』 早くしないと、美佳子ちゃんが来ちゃう!! 「室外気〜〜? 奥〜〜?」 『もう!そこだってば!!』 汗っているあたしと 裏腹に 翔真くんはちんたらしていた。