『だからもう 離し……んん!!』
…………えっ?
あたし今、翔真くんにキスされてる?
『……っつ……やだ!!
んん……っ!!』
キスはどんどん深くなって、
翔真くんの舌が入ってきた。
なんで……。
なんで、こんなことするの…?
「これで、もうお前のファーストキスは
事故じゃないからなっ!!」
『なっ! そんなの、知らない!』
あたしは、翔真くんから顔を背けた。
「……っつ。お前が、兄貴のこと
好きなのは知ってる。
でも、それでも俺は お前が好きなんだ!」
――――…えっ?
翔真くんが、あたしを好き?