「いいから、貸せよ!」



翔真くんは、無理矢理あたしの
手から ゴミ箱を取ろうとする。



『べっ、別にいいってば!』


―――…そんなことより、

あたしのことより……。



『美佳子ちゃんが、部室に
翔真くんの定期 届けに行ったよ!』



「はぁ……?」



『あたしは、いいから
早く行ってあけで!!』



「なら、とっとと手 離せよ!」


『そっちこそ!!』



〜〜〜もぉっ!!


こんな事してないで、早く

この場から離れたいのに!!