すると翔真くんは あたしの手を掴んだ。



「お前のこの手を見るば、
大体分かるんだよ。」



『…………手?』



翔真くんはいつの間に

あたしの手を見てたんだろう……?




――――――キィィ。


ぎゅうぅぅぅ……。


うぁぁぁ!! 電車の揺れのせいで

さっきよりも近いよ〜///!!!



トクン…トクン…トクン……。


―――…あれ。


なんだろ、これ……?


このドキドキした感じ。



なんで翔真くんに、こんな気持ち
感じるんだろう……。



きっと、凌馬先輩の弟だからよね?


きっとそう。


きっと そうだよね―――…