「ん〜〜〜…。 まぁ。
山田さんになら、本当の事言っていいかな?」



「えっ……?」



――――…本当の…事??



「その電車で助けた人って
実は、俺なんだよね…。」



「………うそ。」



「今のことは、あいつに内緒ね?


ちゃんと、俺を見て好きなって欲しいから…!!!」



―――――…嘘。


じゃ、結愛がずっと好きだった人って


本当は、翔真くんなの……?




そうなら………。


そうなら、あたし結愛の所に
行かなくちゃ……。



「翔真くん、ごめん。
ちょっと、ここで待ってて!!絶対ね!!」



「はっ…?ちょ、山田さん?」



あたし、結愛に謝らないと……。