水島に隠し事は無理だと悟った。



手代木は言った。



「だったらどうすればいいんだ」



「簡単なことだ。

明日の夜、増上寺の林で待ってるそこで決着をつけよう

それまで、こいつは預かっておく。

警察に知らせたら妹の命は無いと思え」


と言ったかと思うと、水島は口笛を吹いた。


敷地に馬が入ってきた。


水島は馬に葵を乗せてから自分も乗って立ち去った。