その返事が終わると同時に、水島がいきなり立ち上がって、妹を後ろから抱えて、懐から銃を取り出し突きつけた。


妹は気が動転していた。


水島が低い声で言った。


「手代木さん。

もう、そろそろ本当の所を話してもらえませんか」



「何のことだ。

葵を放せ」



「暗殺計画を漏らしたのはあんたなんだろう」



「水島さん。

何を言っているんだ。

俺が暗殺に関係しているわけないだろう」


「いつまで白を切る気なんだ」



水島は銃を妹にさらに押し付けた。