「嘘つかないでぇ……。

本当は疲れてるんでしょ??

寝てないんでしょ??」

あたしはなぜか流れてきた涙を

抑えきれずに

泣きながら話す。

『ホントに、大丈夫だって』

嘘が嫌いな高嗣に

嘘つかせるまで追い詰めたのは

あたしなんだよね。

「高嗣をそこまで追い詰めたのは

あたしなんだよね??」

『は…??何言ってんの』

そう高嗣が言った瞬間

病室のドアが開いた。



「た……かし??」



「お前…。

何言ってんの??」

そう言った高嗣の顔は

今までに見たことないぐらい

怒りに満ち溢れた

表情だった。