「いつぶりだっけ??

もう覚えてないや」

あたしは

動揺している心を抑えながら

いつもの冷静な声で

架璃拿に話しかける。

『彌嘉??ごめんね??

本当にごめん』

あたしの問いかけには答えず

なぜか謝りだした架璃拿。

「え??なんで架璃拿が謝ってんの??」

あたしが謝らなければいけないはずなのに。

どうして…。

『三浦さんから事情は聞いた。

あたし、何も彌嘉の事分かってあげられなくて。

いつも彌嘉の優しさに甘えた。

でも実際彌嘉が隣にいなくなって

自分の弱さと

彌嘉の存在の大きさに気付いたの。

いつも彌嘉はそばで笑ってくれてたのに

辛いの分かってあげられなくて…。

本当にごめんね??』

架璃拿から初めて聞いた

本人の

本当の気持ち。

ちゃんと届いたよ…。