部屋に戻ると

三浦が作った料理が運ばれていた。

今のあたしに気を使ってくれたんだろう。

胃に負担が行かないように

考えられた料理だった。

しかもまだあったかい。

「三浦……??」

「はい、何でしょう??」

「ありがとね」

「いえ…。彌嘉様の為ですから。ごゆっくりなさってください。

失礼します」

さすが。

この家に住み始めた時からいる三浦だ。

あたしの事よくわかってくれてる。


唯一あたしの背中にある傷の事を知ってる三浦は

あたしが苦しそうにしてると

必ずドアの向こうで付きっきりで見てくれるんだ。



あたしの気持ちも

ゆっくりと落ち着いてくるのがわかる。

迷惑掛けらんないし‼‼

あたしは…

強くなきゃいけない。

弱いんじゃあ、皆の事守れないから。


そう思い、三浦の作ってくれた料理を食べて

眠りについた……。