「ふざけんな‼‼」

勢いよく立ちあがり

椅子が倒れる。

「それって…

別れるってことだよなぁ??」

「そうだよ??」

あたしは出来るだけ

泣きそうなのを隠すそうに

声を明るくして言った。

「なんでお前はいつも…

人の思いを無駄にしようとすんだよ」

そう言った高嗣は

苦しそうに顔をゆがめてた。

「高嗣が誰よりもあたしを

大切にしてくれてるのはわかってる」

「だったらなんで別れんの??」

「あたしは……‼‼」

「俺は…絶対別れねぇよ。

お前に何言われたって

絶対お前を離さない。

こんな中途半端な気持ちで

終われるかよ‼‼」

この言葉を残して

高嗣は逃げるように

病室を後にした。