昇降口前。


「ねぇ、雪! 雪は何組?」

『え…と、2組…由奈も一緒だよ!』

上下に2人の名前が並んでいて
思わず声が大きくなる。


「よかったね!離れなくて…安心したぁ」

由奈は、ちょっと大げさに
肩をおろした。

『大袈裟だよー!』

思わず笑みが零れる。


「じゃ、教室行こう!」

そう言って、由奈は私の腕をとり
ちょっと強引に

教室まで私を引っ張っていった。