「えぇ」 レイは静かにそう言った 「もったいないね~・・・・ ○○マンションでいいんだよね?」 「はい、お願いします」 「お客さん せっかくだから名前聞いていいかね?」 「名前、ですか?」 「嫌ならいいんだよ!」 慌てるようにそう言う運転手 (慌てるなら 最初から聞かなきゃいいのに) そう思いながら その綺麗な唇で名前を口にした 「マリアです」