ぎゅうっと尚も握り締めている彼女。 仕方なく逃れるのをあきらめて、 はぁ、とため息をつく。 「顔、にやけてんぞ」 「うるせぇよ」 からかうように、 楽しむように笑う幼馴染を心底うざいと思う。 いま考えると 俺はあのときお前に、コイに落ちたのかもしれない。 今まで、恋なんて、ただの、お遊びに過ぎないと思っていた。 でも、初めて本気で落ちた相手はとんでもない鈍感姫で。 こんな長期戦になるとはおもわなかった・・・・・! 晴Sideおわり