つーかなんだこのふかふか感!!
あたしん家も普通より裕福だと思っていたけど
そんな自信も一瞬であっさりと消え去った。
つうか眠い・・・
高級車だけあってほとんど振動がなく、
眠くなる。
あんだけ寝たのにまだ眠い。
こんなイケメン集団と密室で、
(しかも初対面)と居るのに眠くなるなんて
あたしってば、相当図太い神経してたのね・・・!
「ぉい、恋!もうすぐ家つくぞ?」
「礼・・・央・・・ゎかって、る・・・」
けど目が開かないの!!
あぁだめ・・・意識ぶっ飛ぶ・・・
5秒まえ・・・
4・・・
3・・・
2・・・
1・・「んぐっ!!」
つ、冷たい・・・
そう、あたしが意識を飛ばす1秒前、いきなり
口の中に冷たいものが突っ込まれた。
・・・紛れもない、晴がさっきから食ってたアイスだ。
「・・・なにしやがる」
「ぉい、こえぇよ!おまえのネェちゃん!!」
てめぇのせいだろばかやろう
とりあえずアイスをはむはむと
ほお張る。
うん、ピーチ味。
おいしい。

