口の中が気持ち悪い。

最後に2人きりで食べたペペロンチーノのガーリックが効いている。


こんなに、こんなことで、思い出しては涙が飽きずに溢れてくる。

「作らなきゃ良かった...張り切って...」


いつもより重く感じる身体を何とか立ち上がらせ


洗面台に立つ。


ひっどい顔。


歯ブラシがまだ2つ並んでいる。。

出来るだけ視界に入れないよう、ピンクの方を手に取る。

歯みがき粉を、やっとの力で搾り出し

口に運ぶ。

無情な虚しさと、透き通ったハッカの匂いが交わって

またアタシの意識を遠くさせた。。