左手に握った携帯電話
その数字を見つめながら
僕は続けて
11回ボタンを押す

電話帳を見れば
君の番号なんてすぐに分かるし
ボタン一つでかけられるのにね

どうしてだろうね?
僕のアピールなのかな
君の番号覚えてしまうくらいに
君のこと好きだよって

君の声が聞きたい
強く、僕は、そう思う
今すぐに

やがて朝が来て
この静けさが壊れてしまう前に