だが今回は違った。
今俺が立っているこの場所ーこの街の見飽きた交差点ーには、真新しい音が響き、その音のせいか見慣れたこの景色が、今生まれたばかりの子犬のように愛しいものに思えた。

たぶん俺が間違っていたんだ。
きっと街はこうやって、毎日新しい音や新しい景色なんかを産み出していたんだ。
なんとなくそんな感じがした。

俺が気付かなかっただけなんだよ。
退屈だったのは代わり映えのない景色のせいではなく、変わろうとしなかった自分自身のせいなんだ。
俺は変わろうとしなかったし、何かを変えようともしなかった。

退屈なのは俺自身だ。
まずは俺が変わらなくてはならない。

さて、退屈とばかり思っていたこの毎日から抜け出すために俺はどうしたらいい?


答えは既に出ていた。