だって…喪が私ばかり見てるのが悪いんぢゃん。 麻未には言えなかったけど本当はすごく嬉しかったんだから。 喪が私に視線を向けてくれるだけでも…。 ってそんなこと考えている暇はない。 信号がやっと青になった時、喪は私に言った。 「俺も好きだよ」 それは優しい声だった。 心臓が張り裂けそうだ…。 嬉しい、嬉しすぎるよ。 初恋の相手に好きだなんて夢みたい。 私はただその時、喪の本当の正体をまだ知らなかった。