ハッピーエンド

これまた一応言っておく。



「いいえ。いいんです。身をもって、冒険の何たるかを教えて差しあげますよ」



こぶしを握り意気込む希有子。



いつものパターンである。



まあ別に?僕が食べるわけじゃないし。





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横で涙目になっている希有子を尻目に塩ラーメンをおいしく完食。



いつも通り、変わらない味。



たまにちらちらとこちらを見るのは手伝って欲しいからなんだろうけれど、気づかない振りをする。



自業自得だ。



自分の行動についてきた責任は、自分でとらないと。



「なんだってこんな試験前の忙しいときに、突然呼び出したりしたんだ?」