先輩Ⅰ



だから、百合にはこの経験がこれからきっといい方向に向くって感じる。


「元気出せよ。これからこれから。」


あたしは親指をたててグッドの形にした。


「そうだね。」


百合はそう言いながら同じポーズでタッチしてきた。


「いえい!」


二人で叫んだ。