何か春が怒鳴ったのが聞こえたけど、無視して、ひたすら走った。 少しでも、春から離れたくて。 近くにいたら、また好きと言ってしまいそうだったから。 気がつくと、学校の近くの公園だった。 まだ誰もいない公園のベンチに腰を下ろす。 ベンチの冷たさが、なぜか切なくて、またなみだが溢れてくる。