ことの事情は一週間前…


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5月17日土曜日の夕方、


私達は高校3年生で、最後の体育祭の準備を教室でしていた。

何人いたのかって?


それは…祐斗以外のクラスメート。
つまり、34人。



あんのバカは…

“俺、予定があるから…菜緒、俺の分まで頑張っといて”


といって、私に自分の役目まで押し付けて、そそくさとどこかへ行ってしまった。



唖然とする私……。

………ちっくしょー、
家に帰ったら待ってろよー!!!



祐斗の見えなくなりそうな背中にそう訴えながらも、
気を取り直して後ろにあった椅子にちょこんと座る。



その瞬間。


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