心のキョリは1センチ

待ち合わせは、
バイト先。

いつもより丁寧に化粧をして家を出た。

咲ちゃんと合流して、
咲ちゃんの車に乗る。

車内は咲ちゃんの好きそうな歌が流れていた。

「あっ!!葵ちゃん。
今日佐藤くんと服部くんも誘ったけどいいかな?」




「服部…くん…?」

初めて聞く名前だった。


服部くんは同じバイト先にいるみたいだが、
話した事もなかったので
分からなかった。


到着したのは、
ラーメン屋さん。

車を降りると手を振る人がいた。

それが佐藤くんと服部くんだった。

「よし、お腹すいたし、
入ろうか?」

リードするのは佐藤くん。


バイトでは、
厳しいがプライベートは、優しい感じがした。


「ねぇ、葵ちゃんは高校生だっけ?
若いねぇ!!」


佐藤くんがわらいかける。

「あー!!パフェ食いてぇ!!」

服部くんが初めて口を開いた。

「うちも食べたい。」

咲ちゃんも続けて言う。

そして場所を移動して
カフェに向かった。