心のキョリは1センチ

次の日。

保険証と、お金を持ってある病院に向かった。


゛心療内科゛


前までの私には全く無関係の病院だった。


病院の受付をして、順番を待つ。

普通の病院とは、雰囲気が違った。

皆、何かを抱えているように見えた。

中には泣いている人もいる。




「瀬戸さん、こちらへどうぞ。」



診察室とは違う部屋に案内された。


「ちょっとカウンセリングしていいかな!?
何か変わった症状とかは!?」


相手はお母さんと同じくらいの年だろうか!?


温かい感じがした。


あの日、襲われたこと、
殺される錯覚、呼吸困難になったこと、
とにかく泣きながら話した。


そのあと、診察室で診察が始まった。


「初めまして、水野です。
怖い思いしたみたいだね。
辛いだろうけどいろいろ聞かせてね!?」


水野先生は、
話を進めた。