オレンジ色【短編】



『言わないー』


『ダメ。
ヒント』


『翔から
言って。』


『俺?
俺はいるけど。』


気になった。
なぜか胸が
ドキドキした。

早く知りたくてすぐ
返信した。



『誰?

あたしのヒントは
同じクラス。』


きっとこのヒントを
言ったのは
どこか心の中で
勘違いしていたのかも
しれない。