期間限定な同棲【完】






「今頃、コンクリートに顔をぶってわんわん泣きになってないのは、誰のおかげだよ?」




『……っ!』



そう耳に囁くように言われれば、誰だって顔は赤くなるのは当然



勿論、私だって論外なんかじゃない



密着して、腰に腕を回されて、尚且つ耳元で話されたらたまったものじゃない




「……って、おい!」



腰に回されている腕の力が、少し弱まったのを見逃さず


ひょいっと抜け出した