「あの…望月こより、さん?」
「そうだけど…誰?」
「あ、あぁ、隣に越してきた佐藤恭司です。」
つーか、何で年下に敬語つかってんだ俺。なんでこの子タメ口なんだ?
「へー。立ち話もなんだし、下のカフェで話そうよ」
カフェなんてあったんだ。
ま、こんだけデカければあってもおかしくないか…
―――――――――――…
「俺は君のお父さんの会社に勤めてまして…」
「あ、敬語やめてよ。私が疲れるし。…もしかして親父のせいで引っ越しを?アイツ気まぐれで人使い荒いから…」
やっと敬語から解放された…
つーか、オヤジ?アイツ?
スゴいフリーダムな親子だな…
「ま、隣どおし仲良くしよーね、恭司さん」
「おう、よろしくな、こよりちゃん」

