朝から普通に飯を食べ、普通に電車にのり、普通に会社につき、普通に仕事をする。

ここまではいつもどおりだった。




「佐藤恭司さんですね、社長がお呼びです」



社長秘書に声をかけられ、呼び出しをくらった。


これが俺の生活を大きく一変させる出来事だった。












――――――――――




「…でかっ」





社長に呼び出され、言われたことは何とも訳の分からない命令。





『君を娘の監視役に命ずる!!これから娘をよろしく頼むよ。はい、これ部屋の鍵』



『ちょ、待っ…って鍵!?引っ越せっていうんですか!』




『今のボロアパートよりは数百倍いい部屋だぞ。ありがたく思いなさい。あ、それと』









「何が 君に拒否権はないから だっ!」




社長に言われたマンションに入り、部屋を探す。




「えらいことになったなー…っと、ここか。」



見つけた部屋のドアを開けると、無駄にだだっ広い部屋。



「さすが、社長の娘が住む部屋だな…俺にはデカすぎるだろ…」



荷物を片付け、娘がいるという隣の部屋に挨拶にいく。