キミ色

太陽が俺たちを包み込む。
蓮の涙が溢れそうなが瞳が、キラキラと輝きを増した。


「この頃ね…よく想うんだ―…。時が戻ればいいのに…って――…ごめんね。」



蓮はその言葉を言うと、立ち上がり赤い扉から音を立てて出ていってしまった。


―…ガシャン‥



最後に屋上に残る余韻…



「─……蓮、、。」



何も言ってあげることが出来なかった。
何もしてあげることが出来なかった。


何故か胸にこみ上げてくる後悔と苛立ち。


何でだよ―…


むしゃくしゃする心を表すかのように、髪の毛を手でくしゃくしゃにしていた。


蓮はただの友達だろ?
蓮には彼氏がいるじゃないか?



俺は諦めたんだ。
蓮にちゃんと区切りをつけたんだ。


なのに―……



なんなんだよ、この気持ち―…



頭に響く蓮の言葉…



―…時が戻ればいいのに…―



蓮、いったい何を想ってるの…?