キミ色

「っなんで!?」



なんでなんでなんで…?
意味分からない。



今まで空羽が家にきたことなんかないのに!



「だってほら、一緒に住んでるんだしいろいろ決めなきゃいけないことがあるの。」



いろいろ…?
連絡もしなかったくせに…?



「今更何を決めるんだよ」



「お金のこととかね。別に櫂くんは自由にしててくれていいから。」



自由に…って。



「だったらなんで空羽まで来る訳…?」



「空羽ちゃんは女の子よ。それに、千鶴は誰よりも空羽ちゃんをほっとけないの。」



千鶴さんはお母さんの妹、つまり俺にとっておばちゃんにあたる人だ。



でも、だったら何で俺と2人暮らしが決まるんだよ!
意味解んねぇ。



自分を落ち着けるためにレモンティーを目一杯含む。




あぁ!
いらいらする。




何で結局こうなるんだよ…