キミ色

「多分空羽も櫂も似た者同士なんだよ。」



「似た者同士…?」



「そう。だって花音ちゃんがいなかったら、2人共今の自分はいないでしょ?」



そっか…
そう考えたら、そうかもしれない。



俺達は夜風をうけながら隣に座った。



「だから…、櫂にずっと逢ってみたかったの。」



ずっと逢ってみたかった…?



「それって…俺をずっと知ってたってこと?」



「知ってたよ。櫂のことは、小4からずっと知ってたよ。」



「は…?」



「言ったでしょ?櫂のことあたしは知ってるって。」



確かにそれは初めて会った日に…



「ねぇ…、1つだけ良い?」



「…は?ってか知ってるって何で?」



まだ割り切れない。
小4からって…



花音が俺のことを言ってたってこと…?