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「おい、空羽!お前走んなよ、迷惑だろ!?」



近くのスーパーの中で俺は完全に空羽のペースに巻き込まれていた。
ちょこまかといろんな物を見つけては、走り続ける空羽。




「今日は空羽の日だもん。」




そう言ってはにかんだ空羽。
そんな楽しそうな笑顔に何も言えなくなってしまった。



「はぁ…」



店内で俺の呆れた溜め息が空気と混ざり合う。



まぁ…、仕方ないか…
約束破ったのは、俺だし…



俺はそう覚悟を決めると、一気に空羽を追いかけた。




「なぁ、流石に買いすぎじゃね…?」



両手いっぱいにあるビニール袋。
店内を出る頃には、なぜかそんな状態になっていた。



「いいの。盛大にやるの!!」



「盛大にって…、俺等2人しかいないのに?」



「2人だからこそ、盛大にするんだよ!」