キミ色

「空羽…!空羽!!」



携帯を見て洗濯物を掻き分けるスピードを上げる。
この中に空羽が埋もれてるかもしれない…



…いや、絶対そうだ。
もう、ここ意外にあり得ないんだから…




そして、俺のいつも来ているジャージをどけた時……




「………っ!空羽!!」



小さく丸まった小学生のような空羽が洗濯物の下から顔を出した。
咄嗟に空羽を抱きかかえ必死で揺さぶり声をかける。



「おい、空羽!!大丈夫か!?おい、空羽!!」



…気づけよ、目開けろよ。
何で、何も反応しないんだよ…



空羽…、空羽!



揺さぶる俺の行動を無視するかのように、空羽はぴくりとも動かない。



何だ…何をしたらいい?
どうにかしなきゃ…



このままじゃ、ダメだっ…




…空羽……