ブー…ブー…､と鳴り続ける着信。
俺は咄嗟に携帯を取ろうとしたが､その携帯を先にとったのは蓮だった。
｢…やだ!!…やだよ!!!｣
必死で叫ぶ蓮の声に聡君がぱっと蓮の手を放した。
何を考えてるの…?
やだ､って何が嫌なの?
さっぱり解んないよ…
｢…やだ?｣
｢絶対…やだよ!!｣
泣き声混じりのその声はどこか弱弱しくて､一瞬でピンときた。
蓮は…何かを俺に隠してるんだ､と…
｢…蓮､返して。｣
｢やだ…｣
｢どうして…?｣
｢……哀しく…なるから…───｣
蓮の手の中で震え続ける携帯。
着信は切れることなく､ずっと呼び出し続けていた。
出なくちゃ､いけない…
俺が出るのをきっと待ってるから…
きっと､俺に助けを求めてるハズだから……─
そう心に決め､俺は蓮の手の中から無理矢理携帯を奪った。
俺は咄嗟に携帯を取ろうとしたが､その携帯を先にとったのは蓮だった。
｢…やだ!!…やだよ!!!｣
必死で叫ぶ蓮の声に聡君がぱっと蓮の手を放した。
何を考えてるの…?
やだ､って何が嫌なの?
さっぱり解んないよ…
｢…やだ?｣
｢絶対…やだよ!!｣
泣き声混じりのその声はどこか弱弱しくて､一瞬でピンときた。
蓮は…何かを俺に隠してるんだ､と…
｢…蓮､返して。｣
｢やだ…｣
｢どうして…?｣
｢……哀しく…なるから…───｣
蓮の手の中で震え続ける携帯。
着信は切れることなく､ずっと呼び出し続けていた。
出なくちゃ､いけない…
俺が出るのをきっと待ってるから…
きっと､俺に助けを求めてるハズだから……─
そう心に決め､俺は蓮の手の中から無理矢理携帯を奪った。
