キミ色

廊下を走って行き、ようやく洗濯機を見つけた俺はすぐに洗面台も見つけることが出来た。



あった…!



そう思ったのも束の間、また大きな音が俺達の耳に届いた。



「うわーーーん!!!怖いよぉーー」



早く見つけなきゃ…



洗面台の下の引き出しを開けると、幸運にも懐中電灯を発見した俺はすぐに電気を点けた。



そして、灯りを頼りに壁を照らしながら探して行くと洗濯機の上に変な出っ張りを発見した。



これか…?



そう思い、俺は精一杯背伸びをしてその出っ張りを掴もうとした。
…でも、どうしても後少し身長が足りない。



…くそっ
後ちょっとなのに…



でも、何度手を伸ばしてもやっぱりあの出っ張りには届かなかった。
俺は、仕方がなく懐中電灯を持ってリビングに戻った。



ただ、椅子を取りに行くだけのハズだったのに…




…まさかこんな時に何かが起こるなんて予想だにしてなかった…




俺は…




やっぱり…キミを傷つける天才だ……───