キミ色

俺…、何してんだろ…


みんなそう思うだろ…?



でも、そんなこと…



俺が一番思ってる……。




「おまたせしました。ミートスバゲティとハヤシライスでございます。」



少し経つと、また従業員がやってきた。
そして手馴れた手つきで2枚の皿を置くと、こう言葉を零し浅くお辞儀をして去っていった。



テーブルの上に並べられた2枚のお皿。
俺の目の前には熱々のハヤシライスが用意された。



「はい、櫂」



蓮からスプーンを受け取ると、俺は一匙すくって口に運んだ。
急に氷水から熱々のハヤシライスに変わり、動揺する口の中。



熱っ……



俺は咄嗟にまた氷水を含んだ。




「そんなに、熱いの?!」



そう言いながら、俺の行動を見て笑う蓮。
そんな蓮を見て俺は下を向いてしまった。




蓮……



無理してるよ…
そんな笑顔、見てらんない─……