「意味解んないよ…、裏切ったって何?いつ?どこで?櫂は…櫂は…あたしにそんなことしてないよ!!」



嘘だ、そんな言葉嘘だ…。
だから、今までずっと傷付いてきたんだろう?



蓮が俺を愛してくれていたその愛情を俺は拒んでたんだ…



蓮が投げてくれる愛情
俺が投げ返す友情…



それは…、裏切ってるのと同じようなもの──…




「蓮を愛してなかったんだ──………」




一番傷つける一言を俺は放った。
蓮に向かって…



でも…、これが蓮にとって正解なんだ。
蓮と俺は、前のような関係はもう保てない…



仲の良い友達までしか…
もう進めないよ─………




でも、キミはまた俺より先に未来を知ってるんだ…
ならば、どうして…



どうして…
ずっと俺の近くにいたんだよ…







「そんなの──…とっくの昔に知ってたよ───…………」